ついにボストンを発つ朝がやってきました。
大学のカフェテリアで最後の朝食です。学生たちはもう授業に行ってしまったようで空いており、息子とのんびり食べました。
カフェテリアを後にし、学校の受付で絵葉書用の切手を購入。受付のマダムに「私、ここの卒業生なの」と話しかけると「そうだと思ったわ。ハガキはこちらで出しておくわね」とニッコリ。
そして彼女は大学を上空から撮った写真が印刷された絵葉書を二枚、プレゼントしてくれました!私にとってはすごく大切なお土産となり、帰国後はこの絵葉書を自分の部屋に大事に飾っています。
出発前に『あの丘』からボストンの街を見納めしたいと思い、しばらくぼーっと景色を眺めてからゲストハウスへと向かいました。
道すがら、二人でYさんのことを話していたら、ゲストハウスのほうから何やら聞き覚えのある声が。
あ、もしかして。
そうです、Yさんが「おはよう~」とニコニコしながらこちらへ元気よく歩いてきました。見送りに来てくれたのです!
そして「これよかったら飛行機で食べて。美味しいかわからないけど」と、Yさん手作りのおにぎりが入った紙袋を二人分、手渡してくれたのです。大感激しました(泣)
ゲストハウスに戻って荷造りを済ませ、仕事を抜けてお別れに来てくれたゲストハウスオーナーにお礼を言い送迎の車を待ちました。
ロコさん運転の車が来たので、Yさんとお別れのハグをして車に乗り込みます。窓を開けて、Yさんが見えなくなるまで手を振りました。
空港に着いて、送迎や現地情報収集でお世話になったロコさんともお別れ。面倒見の良い本当に素敵な方でした。
さて帰りのチェックインですが、Yさんのおかげで大変助かりました。
Yさんが前もって、JALで働く日本人卒業生(私よりだいぶ若い後輩の方)に、私たちの世話をよろしく頼むと連絡してくださっていたのです。
カウンター付近で「Kさんという方いますか」と尋ねたら、
「はい、私がKです。Yさんから伺ってます」。
ご本人にすぐ出会えました。ラッキー♪。
Kさんはチェックインから保安検査まですべてアテンドしてくださり、とても安心でした。KさんはボストンのJALで2年ほど働いているとのこと、立派です!流暢なアメリカ英語を話してました(*'▽')
あとは搭乗するばかりなのでKさんにお礼を言ってお別れし、お土産やさんで最後のショッピング。息子は友人に頼まれたレッドソックスのグッズをこちらで購入しました。
ボストン・ローガン空港の出発ロビー。こじんまりと落ち着いた感じです。
飛行機は定刻に出発。機内で、Yさんが作ってくれた梅と鮭のおにぎりを頬張りました。具沢山で超おいしい♪ Yさんがどんな気持ちでにぎってくれたのかと思うと熱いものがこみあげ、心が芯から温まりました。
そして成田に無事に着陸、帰宅の途へ。
私の35年間想い続けた母港(ボストン)、母校への里帰りの旅は終わりました。
帰国してしばらくは現実に戻れず涙もろくなりました。今でも思い出すと胸がキュンとします。
夢が叶ったのは同伴してくれた息子、後押ししてくれた家族、現地でお世話になった方々のおかげです。感謝してもしきれません。
一生の宝物となりました。Thank you so so so much, everyone!!