『赤毛のアン』の原書『Anne of Green Gables』を少しずつ、文字通りマイペースに読み進めています。
翻訳版を堪能させて頂いたおかげで、原文を読みたい気持ちが高まりました。
がんばって原書を読む楽しさを、ハッキリと感じる今日この頃です。
わからない単語があったら逐一意味を調べるので、物語や登場人物への理解が深まり、自分自身の想像力も刺激されます。
丁寧に読むので1ページ進むのにすごく時間がかかりますが、そのぶん今まで気づかなかった、微妙で細かな表現の工夫に気づけたりします。
自分の英語力では解読できない文章に出会った時は、翻訳本を見ます。プロ翻訳者さんの訳し方に「なるほど!やっぱり上手いな~!」と唸ることもしばしば。
いま2章を読んでいますがですが、改めてアンのお喋りに圧倒されています(*^^*)
Bright River駅からGreen Gables までのドライブ中に、アンがマシューに向かって話す会話文がそれはそれは長い!
長いあいだ”自己表現の場”に飢えていたアン。「好きなだけ話していいよ」なんて言ってくれる貴重な相手にやっと出会えたのだから、もう止まらないですよネ。
ご存じのとおり、アンは子どもなのにしばしば大袈裟な表現をつかいがち。
この章の中で、私が気に入ったアンの台詞はこれです。
Which would you rather be if you had the choice- divinely beautiful or dazzlingly clever or angelically good?
直訳すると「もし選べるなら、どれになりたい?神々しく美しいのと、眩いほど賢いのと、天使のように善良なのと。」
今更ですがアンの表現力に感嘆します。11歳の少女に突然こんなことを聞かれたマシューは、ギョッとしたことでしょう。
私だったら、面白くなってクスリと笑ってしまうかな。自分の伝えたいことが相手にきちんと伝わるよう、言葉選びに妥協しないアンがとても可愛いです。
ちなみに私にこの質問をされたら、「眩いほど賢い」を選ぶと思います。美しさは永遠ではないし、天使のごとく善良はムリ(^_^;)
眩いほどなくていいけど賢さがあれば、それなりによい人生を送れるかなあと。
皆さんはどれを選びますか~