友達が私のおすすめした喫茶店に行ってくれて、そのお店でしたためた素敵な暑中見舞い葉書を送ってくれました。
とても嬉しかったので、私も同じことがしたくなりました。
雨がいったん止んだのを見計らって、その友人が勧めてくれた名曲喫茶『ヴィオロン』に繰り出しました。
1979年創業の歴史あるお店。
阿佐ヶ谷駅北口から徒歩5分ですが、私は方向音痴で、しかも初めての場所なので倍くらい時間がかかりました。
ナビに助けてもらって何とか無事に到着。
名曲喫茶は初めてなのでドキドキしましたが、思い切ってドアを押して中へ。
平日の早い時間のためか、お客さんは常連ぽい高齢の男性お二人のみ。
そのうちお一人はレコード盤を熱心に吟味していらっしゃいました。リクエストする曲を選んでいたのかもしれません。
手前の席が空いていたので、そこに座りました。
芸術家の空気を纏う奥様?がオーダーを取りにきました。
友達が以前行った時は筆談で注文したと聞いていましたが、特にその気配はなし。
でも喋ってはいけないのよね?
メニューの「コーヒー」を指さしたら、「コーヒーですね?」と奥様が小さな声で確認してきました。
あ、囁くならいいのかな。
レトロな家具と薄暗い照明。噂通りの立派なスピーカーからは、美しく迫力ある音でクラシック音楽が流れます。
情報によると、スピーカーはマスターの手作り。座席を高低差のある2段階作りにしたのは、コンサートホールのように音が広く響くようにしたかったから、とのこと。
若い時にヨーロッパのホールを回って耳を鍛えたそうなので、音へのこだわりはさすがですね。
コーヒー1杯で生演奏を聴いているような、ものすごく贅沢な気持ちになりました。クラシック好きが通い詰める理由がわかります。
薄暗いけど手紙を書けるくらいの明るさはあります。
最高の音響設備でクラシックを聴きながら、ゆったりと手紙を書くという何とも満ち足りた時間を過ごしました。
ありがたいです♡
葉書を書いたあとは、少し読書をして帰りました。
お会計時にマスターご本人にもお会いできて嬉しかったです!
今回は初めてで緊張していたので、店内の絵画や調度品をじっくり見る余裕があまりなかったです。次回またゆっくり~
夜のライブタイムもちょっと惹かれます。
コーヒー美味しかった♪ミルクかブランデー(数滴たらす)が付きます。
伝票もノスタルジックで可愛い。